大政奉還と聞くとこの教科書にも載っている有名な絵を思い浮かべますよね?
Googleで大政奉還と入れて画像検索をすると一番最初に出てきます。
大政奉還の絵の舞台は京都・二条城。
徳川慶喜が重臣を集めて朝廷に政権を返上することを伝えている構図です。
舞台が京都なので京都にあるかと思いきや・・・東京の明治神宮外苑にある美術館に飾られています。
平成の終わりに大政奉還の絵を見てこようと思って行ってきました。
いざ明治神宮外苑へ
明治神宮外苑に向かいます。
JRの信濃町駅から行きました。
この日は晴天。
木々の木漏れ日を抜け、5分程度で到着。
聖徳記念絵画館に到着
聖徳記念絵画館とは、明治天皇・聖憲皇太后の業績を後世に伝えるために建造された絵画館です。80枚の絵画がずらりと並んでいます。
<基本情報>
- 開館時間 - 9:00~17:00(最終入館16:30)
※年末年始のみ10:00~17:00(最終入館16:30) - 入館料(施設維持協力料)- 500円
- 場所 - 東京都新宿区霞ヶ丘町1番1号
感想
念願の大政奉還
聖徳記念絵画館は、明治天皇の誕生からお亡くなりになるまでの様子や歴史の出来事を描いた絵が飾られています。
大判の絵がドーン!ドーン!と並んでいるなかにありました、大政奉還!
予想していたよりも鮮やかな色づかい。
これが歴史の教科書で見た絵かとジワジワと感動でした。
平成との違いを感じた
とある絵で違和感を覚えました。
構図としては、岩倉具視は畳に敷かれた布団の上で女性に支えられてなんとか起き上がっている。一方で明治天皇は畳の上に靴で直立不動。
あれ、何かがおかしい??
さらに絵を見ていくと日清戦争の傷病兵を皇后陛下と慰問する絵だったりと、いくつか慰問の絵がありました。もちろん直立不動。
そこで気づきました。
平成の天皇陛下が慰問をするとき、膝をついて目線を相手に合わせることが多いですよね。
天皇の床にひざをつき被災者と直接に向き合って励ましの言葉をかける姿は、すでに皇太子だったときから見られた。昭和六十一年十一月二十九日、三原山噴火で千代田区の体育館に集団避難してきた大島島民を慰問されたとき、疲れ果ててぐったりと座りこんだ被災者たちが声をかけられても立ちあがれない様子を見ると、自らが腰をおとしひざをついて話を聞かれたのだった。
それはこの国の天皇、皇室の歴史上はじめての光景であった。
やはり、今の天皇陛下がはじめて膝をついて慰問をしたようです。
こういった明治と今の違いを感じながら楽しく見ることができました。
建物がすごい
さすが明治外苑のシンボル。
とてもつもなく立派な建物です。
残念ながら写真撮影可はこのエントランスのみでお見せできないのですが、国産大理石を使った立派な造りです。
建物好きの人も興奮することでしょう!
ぜひ訪問してこの存在感を感じてみてください!!
おわりに
30分くらいでサッと見て終わる規模かなと思って行きましたが、1時間半も滞在していました。
80枚の絵画一つずつに充実の解説がついています。
ゆっくりと時間をとって訪れることをおすすめします!
オフィシャルガイドも発売されています。予習していくとより楽しめますね。