2008年発売のゲームを今さらながらプレイしたので感想を書きます。
ネタバレします、未プレイの方に配慮がないスタイルです。そして長いです。
幻想水滸伝ティアクライスを買った
幻想水滸伝ティアクライス買った。幻水のナンバリングタイトル以外をプレイするのは初めてだ。 pic.twitter.com/9W8hcT9cu9
— あかやま🚴 (@akayama_30) 2017年6月17日
6月17日に買いました。
そして、7月17日にクリアしました。
ラスボス直前のセーブデータが49時間と数分だったので、総プレイ時間は約50時間ってところです。
108星集めてのグッドエンディングをちゃんと見ましたし、一なる王を例の方法で倒すバッドエンドも見ました。
幻想水滸伝ティアクライス、北してなかったけど面白いと思う作品でした。
幻水シリーズファンの贔屓目はなく、胸を張って良作と言える出来です。
どこが良かった?
良作とは言うけれど、一体どこが良いのよ?って思いますよね。
個人的にはシナリオ、キャラクター、システム全般、豪華なボイスが良かったです(あれ?ほぼ全て?)。
- シナリオ
ティアクライスは過去の幻水シリーズとは世界が異なる言わば新章です。紋章も出ないと聞いてどうなることやらと思ってましたが、そんな心配は不要でした。幻想水滸伝らしさを失わない、特に1と2の雰囲気を感じるストーリーでした。普通の村に住む子ども達が星(紋章の代わりに出てきた概念)に見初められ国をこえた混乱に巻き込まれていく様子は初期幻水を思い起こさせます。
謎が徐々にわかってくるところも上手くて、次どうなるんだろう?続きが気になるな!という気持ちを最後まで持つことができました。主人公の出自など開示されない謎もありましたが、それも幻水らしいっちゃらしい。 - キャラクター
ヘイトが溜まるキャラが少なかったのがよかったです。ティアクライスの前に遊んだソフトがFF15だったのですが、仲間に唐突にキレられて「ちょ、今なんで怒られた?!」と思うこと多々ありでした。そう、キャラクターの行動の背景がみえないと理不尽に思えてヘイトが溜まっちゃうのでした。
ティアクライスは、ヘイトが溜まることも少なかったなと思います。例えば、帝国の皇妃のおつかいイベントとか、こなしていくと互いを敵視する背景がみえました。背景が見えたおかげで、こいつらみんな苦労してんだなとキャラに気持ちが向かうようになりましたね。
キャラについてはもっと語りたいので後述! - システム
スキップや、オートバトル(これは以前からあるが)などストレスが溜まらないように配慮されているところが良かったです。歩くスピードが遅いのだけは難点でしたが。
あとミッションで各キャラの依頼をこなすのも良いシステムだと思いました。ゲームを毎日できるわけではないので、数日間あいた時に今何してるんんだっけ?が受けてるミッションの履歴でわかるから助かりました。 - 収録ボイスの多さ
重要シーンはほとんどフルボイスだったので気分が盛り上がりました。10年近く前のDSソフトってこんなにボイス入っているんだ!と驚きもしました。 - ほどよい難易度
私個人の話ですが、あまり難しいのは苦手なんです、ゲーム下手なので。ティアクライスはほどよい難易度で進んだので良かったです。ラスボスで少し苦労したかな?くらいです。
不満なところ!
ほとんど無かったのですが少しだけ。
- 歩くのが遅い
めちゃめちゃピンポイントな文句ですが、通常だと歩くのが遅いです。一般的なRPG以下のスピードです。神行法の呪符というアイテムを取るとやっと普通のRPGの歩行速度になります。この点が不満でした。 - ダンジョン出るのが面倒
ドラクエでいうリレミトがなかったので、ダンジョンクリア後に外まで出るのが面倒でした。イベントで移動して、そのまま最奧に放置されたりとかね。イラ立ちポイントでした。 - 悪役の魅力
今作は悪いやつなんだけど強く惹きつけるようなキャラがいなかったなと思います。幻想水滸伝シリーズは2のルカ・ブライトのような名悪役を生み出していますので、ついつい魅力的な悪役が出てくることを求めてしまいます。しかし、今作は記憶に強く焼きつく悪役はいなかったです。 - 解けない謎もあった
幻想水滸伝シリーズは謎を残したまま終わるのが通例なので、謎が残っても良いのですが・・・。でもでも、主人公の出自くらいは教えて欲しかったなぁ。モヤモヤが残る。
不満も書きましたが、文章量みていただければわかると思います。不満だらけではないことを。
キャラについてもっと語りたい
キャラについて色々話したい。
- アスアド
魔道兵団の将校という立派な立場なのにクロデキルドに片想いしている様が可愛らしい。ファラモン攻略のときのやる気の出しようとか、戦闘中にクロデキルドがピンチになると必死にかばうところとか、軍のそこそこ偉い人だったのに中高生みたいな恋愛しているギャップ萌えでした。 - シャムス
あの父親にしてどうしてこんなに真っ直ぐ育ったのか(妹のマナリルも同じく)。サルサビルで再開したときはシャムスの健気さというか優しさに思わず泣いてしまいました。あと運が必要なミッションでは貴族の宝剣二刀流で大活躍でした。 - マリカ
最初はこの子ちょっと口うるさいだけの子かなと思ってたのですが、ちょいちょい良いこと言うんですよね。マリカは最終決戦前夜に話しかけると「明日はあたし、呼びに行かないから。自分で起きて来てよ?大将なんだし。」って言うんですよ。これだけ切り取ると冷たい印象を受けますが、今までの接し方をみると主人公の成長とマリカ自身の成長を感じられる言葉で思わずウルっとしました。
あと、モブの話ですが、サルサビルの貿易港にいるおっさんに砂漠ができた後に話しかけると「妻なんていないのに何故か涙が出るんです」とか言ってきやがる。モブのセリフに泣かされるなんて年取って涙腺弱くなったのかな。
アスアドさん周りは大好きすぎで、自分的ベストメンバーは主人公、アスアド、クロデキルド、フレデグンドでした。
だってこんな感じじゃないすか。
アスアド(片想い)→クロデキルド←(シスコン)フレデグンド
ちょっとした修羅場を想像しながら旅をしました。ははは。
おわりに
長くなってしまいましたが、全体的には良作で誰にでもおすすめできます。
こんなに面白いのに中古だと500円以下で入手できるので気になる方はぜひ!
最後に少しだけ愚痴を。
ティアクライスはおもしかったものの、 やはり謎を残したままになっているナンバリング(紋章編)の方の続編出して欲しいなあと。
初期の構想を考えていたディレクターの村山さんがコナミを退社されたので無理なんでしょうけどね。
ハルモニアとかほえ猛る声の組合とかペシュメルガとユーバーとか・・・・何もわからないまま!
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