友人が申込金を払った物件をキャンセルしようとしたらトラブルになりました。
半ば脅しのようなことを言われた友人は精神的に弱って私に相談してきました。
今回は無事に解決できたのですが、今まで強く言われて泣き寝入りした人もいるのかなという印象を受けたできごとでした。同じ状況で悩んでいる人の助けになればと思い、記事に残すことにしました。
トラブルの経緯
今回トラブルに至った経緯です。
友人がとある物件を気に入り申し込もうとした。
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不動産仲介業者は「他に2名申し込んでいる。順位を上げるには申込金を入れて確実に入居すると意思表明するしかない。」と言う。
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友人は申込金として1ヶ月分の家賃を入金。審査を進めるようお願いした。
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友人は諸事情でキャンセルしなければならなくなる。
キャンセルの連絡を不動産屋に入れたところ、豹変。脅しととられるような言葉を投げかけられた。契約してから解約しろとまで言われる。
経緯はこんな感じ。審査が完了する前のタイミングで友人から相談を受けました。
審査が進んでいるのにキャンセルする友人が悪いとの意見もあるかと思いますが、脅しをかけてくるのは酷い話だと思うんですよ。
と言うわけで、申し込み金の返金に向けて動きました。
解決に向けての行動
ネットでザッと調べた結果、契約前ならキャンセル可能と書かれている記事をいくつか見つけました。
宅地建物取引業法によれば、不動産会社は申し込みをキャンセルしたとき、預り金として支払った金額の返還を拒むことが禁止されています。
契約成立前の手数料受領は明らかな業法違反ですし、契約成立前のキャンセルの場合、手数料は返金されて然るべきものです。
違法行為ということをまずは念頭に入れてください。
それを踏まえて万が一キャンセルして返金されない場合の相談先は、消費者センターではなく宅建協会です。審査中の賃貸物件をキャンセルした場合、仲介手数料は返金してもらえますか? - 教えて! 住まいの先生 - Yahoo!不動産
ふむふむ。光が見えてきた。
しかも二つ目の記事に重要なことが書いてあります。
「キャンセルして返金されない場合の相談先は宅建協会です」
仲介業者は素人だから丸め込めると思って高圧的な態度にでているのだと思います。
こちらに出来ることは権威を味方につけて「宅建協会に相談した結果、返金できると言っているので返金して」と交渉するのが良さそうだと考えました。
と言うわけで友人に以下のページを送り、住んでいる地域の相談窓口に電話して返金可能な状況に当てはまるのか確認をしてもらうことに。
相談の結果
結果、無事に返金されました!
友人曰く「宅建協会→県庁→国土交通省と窓口はたらい回しになったが、国交省から返金されるべきとの証言をもらった」とのこと。
確証を得た友人は仲介へ以下の内容のメールを送ったそうです。
- 国交省のXX課に相談して返金されるべきと教えてもらったので返金をお願いしたい
- 以降の連絡はメールで(言った言わない防止のため)
結果、2〜3日で申込金として支払った家賃1ヶ月分を振込で返してもらうことに成功したのでした。
わかったことは、困ったら相談窓口に電話すれば、若干たらい回しにあうかもしれないが適切な窓口に繋いでくれるということ。
ちなみに東京都の場合は都の相談窓口もあります。
他の県もあると思います。宅建協会にかけるのが不安な場合は、お住まいの自治体の相談窓口がないか調べてみるのもアリですね。
トラブルにあわないために出来ること
同じようなトラブルにあわないためにできることがないか調べました。
申込金を払うときは領収証ではなく預り証をもらうというのが良さそうです。
以下のページに預り証の例が書いてあります。こちらを参考にしてください。
友人は領収証はもらったけど、預り証はもらっていないとのことでした。
ここで預り証を発行してもらえば少しは抑止力になったのかなと思います。
おわりに
きっとこの記事はトラブル中の方が読んでいると思います。
メンタルがしんどい方もいると思います…でも少しだけがんばりましょう。相談すればきっと光が見えるはずです。