三國無双8を150時間プレイしました。
Amazonのレビューでは2.5と低評価の本作ですが、「無双8はキャラファン向けのファンディスクとしては最高 」ではないかと思います。
そう思うに至ったことをつらつらと書いていきます。
三國無双8の基本情報
三國無双8はコーエーテクモゲームスより2018年2月8日に発売されたゲームです。
プレイステーション4版の他に、Steam版もあります。
オープンワールドが売りだった
本作のキャッチコピーは「新生。オープンワールド一騎当千!」
無双シリーズ初のオープンワールドでした。三国志の世界を自由に旅できるという触れ込みで無双シリーズファンの期待感を全力で煽ってきました。ついに無双が新たな境地にと胸を高鳴らせたファンも多かったでしょう。
フタを開けて見れば酷評
発売してみるとAmazonのレビューには酷評が多く寄せられました。
以下の3つの批判が多いように思います。
- 爽快感がダウン
- ストーリーが長い、被っている
- オープンワールドの作り込みが甘い
あと個人的には、
- サブクエストの作業感
がしんどかったです。
爽快感がダウン
敵をガンガン倒すという爽快感が無くなりました。オープンワールドのマップが広過ぎるため敵が湧いてもワラワラ感が無い。その結果、爽快感が無くなってしまいました。
特に発売直後は、通常のPS4では動きがカクカクするという問題が発生していました(PS4 Proでは問題なし)。そのため、発売直後に買ってレビューを付けた人にはより酷評されています。その後アップデートされ、カクカク感はなくなりました。
爽快なアクションを求める派は同年に発売された無双OROCHI3を買った方が楽しめると思います。
ストーリーが長い、被っている
無双8は史実寄りのストーリーのため、長生きしたキャラのストーリーはとことん長いです。私は曹操をクリアするのに20時間かかりました。20時間の中にはサブクエ消化なども含まれますので一直線に進めば曹操は10時間くらいじゃないでしょうか。
また、追加シナリオを買わない限りキャラ固有のストーリーはプレイできません。
どういうことかと言うと、魏呉蜀晋といった勢力ごとに1本のシナリオしかないのです。曹操でスタートしようが、夏侯惇とスタートしようが、魏のシナリオをプレイすることになります。そして各章はすべて同じ話です。三國無双3の勢力ごとストーリーみたいな感じですね!
ちなみに、追加シナリオは1本600円で発売中!12本もあります!全部買うとソフト1本が買えるお値段なのです。
オープンワールドの作り込みが甘い
どこ行っても同じような景色、同じような街です
同じような景色なのにマップ広過ぎて移動が大変です。最初は持っている馬がトロいので移動が苦行でしかないです。
また、どの街に行っても個性はなく同じような住民が同じようなことを喋っています。街を散策する楽しみは皆無です。
サブクエストの作業感
街でミッションを受けることができますが、ほぼ同じ内容です。
「○○を取ってきて」「○○を倒して」というパターンのみ。そこにストーリー性はありません。心を無にしてミッションをこなすしかありません。
その他の批判についてはAmazonのレビューを見ると色々と書かれています( なぜか楽天のレビューの方が好意的でした)。
150時間もプレイ・・・って何やってたの?
そんな苦行とも言うべき三國無双8でしたが150時間以上プレイしました。
何していたの?と聞かれれば、ほとんどフォトモードに時間を費やしていました。
フォトモードはキャラ好きを虜にした
まずはフォトモードで撮った画像を見てください。
キャラクターファンにはたまらない機能ではないでしょうか?
フォトモードではカメラの角度を360度回転させられます。さらに表情の変更、コマ送り、天候と時間帯の変更、色調フィルタなどを兼ね備えています。
フォトモードはこんな風に自由度が高いのです。
積極的にフォトモードを推すコーエー
コーエーも全力でフォトモードを推しています。
景品をつけてフォトコンテストを開催しました。
参加者もハイレベルなフォトを撮り、Twitter上で無双ファンたちが盛り上がりました。
<フォトコンテスト景色「最優秀賞」>
#無双8フォトコンテスト景色
— 陳公台と巡る中国大陸観光名所 (@chengong_travel) May 24, 2018
朝煙を彷徨う pic.twitter.com/8r0MlcygI9
<フォトコンテスト戦闘「最優秀賞」>
趙雲vs惇兄
— 銅 (@kdmr10) June 4, 2018
#無双8フォトコンテスト戦闘 pic.twitter.com/bafdNu2Huw
どれも映画のワンシーンのようで素敵ですよね。
自分の好きなキャラでこんな写真が撮れてしまうのです!
「#無双フォト」が盛り上がる
熱狂したファンたちはTwitterで「#無双フォト」というタグを作り、フォトモードで撮ったスクショを投稿して盛り上がりました。
無双フォトを通じてファン同士が繋がる光景も見られました。そう、フォトモードは今までにない無双ファンの交流が生まれるきっかけになりました。
ファンディスクとしてはとてつもなく優秀
フォトモードを通じた盛り上がりから考えるに、キャラクターファン向けのファンディスクとしては三国無双8は素晴らしい出来栄えではないでしょうか。
キャラクターファンは新たな創作の手段とキャラクターを愛でる手段を得ました。私自身もTwitterに何度かフォトモードで撮った画像を投稿し、他のファンの方と楽しくやりとりをさせてもらいました。
ナンバリングタイトルとしては不満が残るのもわかりますが、ファンにとっては楽しい一作になったと思います。
余談:次作もオープンワールドなのか?
今作がオープンワールドだったのはコーエーの会社的戦略によるものだと思います。
昨年、株主総会に出席してきました。
経営方針の説明では「グローバル」というキーワードが頻りに飛び出しました。
コーエーテクモは海外の市場で勝ちたいのです。世界で勝負できるIP(知的財産・・・ざっくり言うと「作品やキャラクター」)を創出したい、グローバルの売り上げを伸ばしたいという意向を強く持っているようでした。
そういった背景から三国無双8は海外トレンドにのってオープンワールド化したのだと思います。今後もオープンワールドでいくのかは海外のトレンド次第ではないでしょうか?
海外市場ではオープンワールド以外の可能性を模索する動きがあるように見受けられます。オープンワールド系のビッグタイトルであるFalloutが、2018年にFallout76というオンラインゲームを出しました。残念ながらFallout76のウケは悪かったようですが、市場を牽引するタイトルがオープンワールド以外を試しているように思います。
次のナンバリングタイトルがどのようなゲームシステムになるのか楽しみですね!
おわり
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