三國無双大好きマンなのと、電ファミの記事を読んでシブサワ・コウ(=襟川社長)にも興味があったので是非見たいなと思って参加したのでした。
この記事長いけど面白いよ!
開催日時・場所
日時 2018年6月20日(水)10:00〜
場所 横浜ベイホテル東急(みなとみらい)
参加者は200〜300人。
平日の株主総会なので年齢層は高くなりがちですが、ゲーム会社なので20代くらいの方もちらほらいました。また、女性向け作品を取り扱っているため女性が他の株主総会と比べて多いように感じました。
株主総会
冒頭
今期から中期経営計画を策定して進めていること、グローバルIPの創造と展開をキーワードに進めていること、副社長への権限譲渡をはじめていることなどを社長が語っておられました。
また、今年から議決権行使をネットで出来るようにしたとのこと。株主の利便性を上げる取り組みは好感が持てますね。
事業報告と議案の説明
司会が招集通知に書いてある内容ほぼそのまんま。目新しい情報は無かったです。
質疑応答
ここでは議案に関連する質疑を受け付けます、個別のタイトルに関する質疑は第二部の事業説明会でお願いしますとの説明があり質疑スタート。
()内は私の感想です。
Q:組織体制について聞きたい。事業部体制をやめ、ブランドごとの編成に変えて2年経過したが効果は出ているか?
A:増益できており、成果は出ている。また、指示をしなくても各ブランドがIPを様々なプラットフォームで展開するなどの取り組みを主体的に行なうようになった。この体制は当面続けて行きたい。
Q:6/1に非正規社員にに一部手当を支給しないことは不合理で違法であると最高裁の判決が出た。このような訴訟リスクはあるか?
A:正社員と契約社員は従業員、アルバイトは臨時雇用と位置付けて、雇用形態と仕事内容に応じて"合理的な"格差はつけている。また契約更新時は面談をして意見を確認しており、訴訟リスクはないとの認識である。
(以下の件ですね〜。まあ大丈夫そうかと。)
Q:新たに社外取締役となる佐藤氏はKADOKAWAでも役職を持っているようだが、コーエーテクモとの両立は大丈夫なのか?
A:本日KADOKAWAの株主総会が行われており、佐藤氏が退き新しい方が役職をにつく予定である。
Q:株主総会の招集通知に組織図を載せて欲しい。
A:検討します。
Q:中期経営計画ではグローバル化がキーワード。現在の国内・国外の売上構成比はどのようになっているか?
A:平成30年3月期は全体の売上389億円。内訳は日本260億円、北米44億円、ヨーロッパ33億円、アジア52億円である。海外比率は約33%であり、前年と比べても伸びている。
(CFOの浅野氏が回答されていたが、襟川社長が補足を入れる→)売上本数ベースでは、2/3が海外で1/3が国内。グローバル化がきている。
Q:選任される予定の取締役候補がどのように業績関与していくのかわからないので、取締役候補の方々からコメントをいただきたい。
A:業績で結果を出している、選任には私(補足:襟川社長)が責任を持ってやっているので信頼してもらいたい。
(まさかここで拒否すると思いませんでした〜。総会のスムーズな進行を重視されたようです)
Q:有価証券が資産の中で大きな割合をしめている。運用方針について教えてもらいたい。
A:分散・中長期の視点で運用を行い、暴落が起きても大丈夫なようにしている。債権や国債も取り入れてヘッジを効かせている。例え、市場が暴落して半額になったとしても、いずれ上がっていくのは歴史が証明しているため問題ない。
(ここは恵子会長の回答でした。長年運用されているだけあって説得力を感じました。)
Q:環境に配慮したファンドが発足するが、関与する動きはあるか?
A:ESG投資((Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治))に対するスタンスとして理解して回答する。2020年にできるみなとみらいオフィスについては省エネにも取り組んでいる。また、社会に関してはハラスメント対策やバリアフリーなどの取り組みを行う。企業統治についても注意して行なっていく。
(ここは浅野氏の回答。頭がよく回る方ですね。)
事業説明会
第二部は事業説明会です。
今後の事業と、発売する商品のCM、そして質疑といった内容です。
一旦、準備のため休憩が入りました。
飲み物とお菓子のサービスがありました。
今期の計画説明
事業説明会は今期の計画説明からスタートです。浅野氏が話されました。経常利益、純利益は減の計画です。
経営方針説明
こちらは襟川社長が話されました。
たぶんコエテクのIR資料として掲載されると思うので内容は割愛。グローバルという言葉が多かったのが印象的でした。
販売状況など
ここは襟川社長ではなく、副社長の鯉沼氏が話しました。権限譲渡を進めていると冒頭でもあったのでそのためバトンタッチしたようです。
販売状況や海外拠点の役割などについて話されました。こちらも資料が載るでしょうから割愛。
主要タイトルの紹介
主要タイトルと今後は発売予定の製品ムービーが流れました。
えっ、ここだけの新作映像が流れたらどうしよう!?なんて思ってたのですが既出の映像のつなぎ合わせでした。いやー、焦った焦った。
質疑応答
お待ちかねの質疑です。
Q:株主総会の質疑で取締役の業績に対する姿勢を聞きたいとの意見があった。自分も聞きたいので改めてお願いします。
A:各ブランド長が取り組みについて話します。
(シブサワ・コウ、ωフォース、Team NINJA、ガスト、ルビーパーティー、ミダス、コーエーテクモウェーブ(パチスロ)、海外事業の責任者がそれぞれ一言述べられました。総会と同じように拒否するのかと思ったが各ブランドの状況が聞けて良かった。)
Q:AIにはどう取り組んでいるのか?
A:今年上場をしたAIベンチャーのHEROZと資本提携をして、共同開発を進めている。また、AIに限らず成果が出た技術は技術支援部が吸収して全社共通化する仕組みがある。
Q:eスポーツにはどう関わるか?
A:eスポーツではないが、海外でDOAの賞金ありの大会を開いている。ラスベガスで行われる格闘ゲーム大会EVO2018に出展もする。
Q:旧テクモのタイトルを配信して欲しい。小学生の頃に遊んだキャプテン翼をまた遊びたい。社長がシブサワ・コウ名義で出演したラジオで言っていたホイホイも遊びたい。
A:ホイホイ含めて検討します。IP事業推進部という組織があり、過去のIP活用を考えています。
Q:三國無双・斬の日本配信はあるのか?(補足:海外で配信されてるスマホゲームです)
A:計画中です。
Q:スマホゲームはネイティブアプリが主流だが、HTML5の活用検討をしているか?
A:基本はネイティブアプリ。コエテクはマルチプラットフォームが基本であり、動向によってはHTML5も研究対象となる。
(補足:ネイティブアプリというのは、iPhone・Androidのそれぞれに最適化して作ったアプリケーションのことを言います。iPhoneアプリはiPhoneでしか動きませんし、Androidも同様です。2種類のアプリを作らねばならないのでコストがかかります。HTML5の場合は多少デバイスに合わせる必要があるものの、1種類作ればよくなりコストが削減されます。ただし、ネイティブアプリよりはスマホで出来る表現が限られます)
Q:欧米の歴史を題材にしたゲームは作らないのか?
A:良い題材があれば取り組みたい。
A:市場動向を見て、検討する。
Q:ときめきレストランが8月にサービス終了する。アプリ終了後のデータ販売や書籍化の予定はないのか?
A:現状では予定はない。ただ、そういったご意見はたくさん頂いているので検討したい。
Q:仁王2の開発状況は?
A:開発初期段階、現在は問題なく進んでいる。今作は10年もお待たせすることはないように進めています。
(補足、前作の仁王は発表から発売までに10年かかってしまった。)
Q:カジノについてどう関わっていくか?
A:興味はあるが、アクションは未定。みなとみらい地区でカジノ関連の取り組みがあるのであれば、積極的にコラボレーションしていきたい。
Q:討鬼伝の鬼という存在は日本独自のもの、海外向けにはどのように説明しているのか?あと、討鬼伝とモンハンが似ているのではないか?
A:アジアではそのまま鬼として表現している。英語圏では調査をしてデーモンという表記に変えている。
モンハンとは確かにハンティングアクションというジャンルが一緒であるが、世界観やアプローチはコーエーテクモオリジナルである。
(モンハンと似ているってすごい質問だ・・・)
あと上記には書きませんでしたが、コーエーテクモの株を20年持っているおじいちゃん(86歳)が、体調的にもう株主総会には出席できないから発言したいと言ってコーエーとの関わりについて語ってました。5分くらい。
お土産
お菓子、遥かなる時空の中で3のクリアファイル、三國無双7のハンドタオルでした。
お水は会場前にも貰ったのですが、閉会後も余っていて配っていたのでまた貰ってしまいました。
クリアファイルとハンドタオルは人によって柄が違ったようです。私の推しキャラを貰っていた人もお見かけしてうわーんってなった・・・!!
全体的な感想
質問が優しい世界でした。
コーエーのゲームユーザーはもともと好感度が高いでしょうし、業績もよいのでキツイ質問が出るような状況ではないのだと思いました。
一方でもう少し経営に切り込んだ質問があるとよかったのかな〜って気もしました。
私は三國無双8のDLCのことを聞きたかったんだけど、尻込みして聞けず・・・来年リベンジしたいと思います。
おわり
今年行った株主総会